。 国産RPGではあまり見られない,リアリスティックな表現も大きな魅力で,シーンによっては過激すぎて軽く引いてしまうほどだ。本作においては,海外版に含まれる表現の変更/削除が一切行われておらず,戦場には敵の残虐行為によってバラバラになった死体や,槍の穂先に晒された生首などが,そこら中に転がっている。戦闘時に浴びる返り血の量も凄まじく,直後の会話シーンで,主人公が血塗れのままトークしていたりするのがグロテスクを通り越してシュールですらある。筆者同様,描写が生々しければ生々しいほどワクワクするというコアゲーマー達には,ぜひ実際にプレイして確認してもらいたい要素だ。 なお,本作では多くのキャラクターを仲間にする機会があり,その中から最大3名までの同行者を選んでパーティを組むことができる。パーティメンバーは基本的に,それぞれのAIに応じたオート戦闘を行うが,事前にメニュー画面で作戦を組んでおけば,それに即した行動をとってくれるし,戦闘中にポーズをかけて個別に指示を出したり,方向キーの上下で瞬時に操作キャラクターを切り替えたりできる。 とくに,アグ ブーツ,敵/味方を問わずアイテムをくすねることができる“盗み”や,回復薬などを自作できる“薬草学”のスキルを持ったキャラクターは,積極的に使っていきたいところ。クエストによっては,連れているキャラクターによって展開が変わったりすることもあるので,行き詰まったときには気分転換がてら,パーティメンバーをチェンジしてみるのもいいだろう。 ギャルゲーも真っ青の好感度システムこれが大人のロマンスというものだ 本作では,パーティメンバーとの交流を重ね,仲を深めることができる。それぞれ主人公に対する“好感度”が設定されており,それが会話内容や,クエストでとった行動によって変動するのである。 好感度が高くなると,ステータスにボーナスがついたり特有のクエストが発生したりと良いことだらけだが,逆に好感度が下がりすぎると,裏切られたりパーティから抜けられたりといった最悪の展開もありえる。勇者的な行動ばかり選んでいれば印象が良くなるというわけでもなく,キャラクターによっては外道プレイを重ねることで好感を得られることもあるのが,本作における人間関係の難しいところだ。 ただ,好感度は宝石や嗜好品といったギフトアイテムをプレゼントすることでもある程度調整可能なので,実はそこまでガチガチに気にする必要はない
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