稲船敬二氏 (肩書きは2010年10月29日現在) : 今日はお時間をいただきありがとうございます。昨今の稲船さんは,ちょっと過激にも見える発言やブログエントリが増え,そしてまたどうもその内容の一部が一人歩きしてる感もあり,整理のために,発言の真意と昨今の状況をお聞きしたいと思って,インタビューをオファーさせていただいた次第です。 稲船氏: ありがとうございます。でももう僕はカプコン辞めるんですよ。 : ……え? 稲船氏: 辞めるんです。正式な発表なり通達は追って出ると思いますけど,いまはそこまでしか言えません。 ※2010年10月29日に,した。10月29日のカプコンの決算発表会で触れたとの情報もあるが,筆者は未確認 : ええと……いきなりインタビューの趣旨が一転した感があるんですけど,しかしなんでまた辞めることになったんでしょうか。発言こそ過激で目立ってましたが,首尾一貫してカプコンの人間としてしゃべり,カプコンを変えたい,と思っていたように見えたのですが。 稲船氏: ええ,僕はカプコンで仕事したいですよ。でも,なんていうか……事実上仕事が出来ない状況になってしまったんです。 : 何か問題が起こっていたんだろうというのは,各種の発言やブログエントリからも容易に想像はできていましたが,一体何がそんなに問題になったんでしょうか。 稲船氏: なんて言えばいいですかね……カプコンという会社と,進んでいく道が変わってしまったというか。でもそれは結果だけの話ですね。話すと長いんですけど,いいですか? : ぜひ。 日本のゲーム業界をダメにしているのは,サラリーマン化した開発者達むろん僕を含めて 稲船氏: 辞めるという話はそもそも,ゲーム業界自体といいますかゲームの制作という行為そのものを変えなくてはいけない,と思ったからです。ある種偽善的に聞こえてしまうかもしれませんけど,日本のゲーム業界がいまぶつかっている非常に大きな壁というのは,ro rmt,クリエイターのサラリーマン化なんです。 : 言わんとしていることは理解できる気はしますが,細かく教えてください。 稲船氏: 家庭用ゲーム業界というものは,まぁ大体マリオからスタートみたいな感じですよね。なので,だいたい25年前から始まった,と。そこから順調に発展し続けて,いまちょうど息継ぎの状態だと思うんです。 : なるほど。 稲船氏: で,アラド戦記 RMT,当時……そうですね,大体20歳くらいで,熱い志を持ってゲーム業界に入った人たちが,いま45歳前後です
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