。 High Definition Audioに対しては,Dolby Laboratoriesが「Home Theater」や「Master Audio」といったロゴプログラムを展開しているが,これを採用するかどうかはOEMとなるマザーボードベンダーの裁量に任される。そして,今回利用したDFI製マザーボードではDolbyの認証を受けていないため,バーチャルサラウンド関連の機能は利用不可だ。 WDM出力の周波数特性は下に示したとおりで,180Hzくらいが軽く山になっていること,300?500Hzの帯域が大きくリファレンスから乖離していること,そして7kHz付近の谷が大きいことを除けば,全体的にまずまずといった印象である。 では,音楽再生を行ってみるとどうかだが,中高域の情報が少なく感じられる。ボーカルが奥に引っ込んで聞こえ,全体の広がり感を多少欠いている印象だ。 これは何かというと,(波形から想像しづらいのだが)表1で示した,S/N比の低さが影響しているのだろう。これによって,Hi-Fi感に乏しい,“荒れた音”になっているものと思われる。 そして,最も衝撃的なのが,冒頭の話とも関連するゲームサウンドを再生する,DirectSound周りと思われる部分の実装だ。 柗降仉懙瞍蚵劋い皮撙毪龋瑒抗簸郅?製品とは別モノに聞こえる。「ビシュン」という音が「ビュン」に変わって聞こえるくらい,と述べれば伝わるだろうか? BGMも,メロディは聞こえるものの,リズムセクションが前に出てこないため,ダークブラッド RMT,全体的にかなり貧弱な印象になってしまう。 ここまでも繰り返してきたとおり,ゲームサウンドということもあって,柗降仉懙瞍我粼搐弦繇懙膜烁咂焚というわけではない。そのため,一定水準を保ったサウンドカードで聞くと違いは出てこないが,ALC885だけは一聴して「あ,音が違う」と感じられる。この差は大きい。 ALC885のコントロールパネル。本稿の最後にまとめたテスト環境で示したとおり,ドライバはRealtek純正の,テスト時点における最新版を利用した。そこには「バーチャルサラウンド」とあるが,これはいわゆるステレオトゥサラウンド(※2chソースをマルチチャネル化する機能)を行うRealtek製の機能であり,本稿でいうところのバーチャルサラウンドとは別物である Call of Duty 4でもこの音賰A向は続く。サブウーファ成分は薄く,高域はきらびやかさに欠け,IXA RMT,全体的に周波数レンジが狭まった,非常に地味な聴感だ
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